神戸珈琲がお届けしたい想い
一杯のコーヒーのために 「品質主義」「顧客主義」
![]() 株式会社神戸珈琲 代表取締役会長 髙橋 邦雄
| コーヒーの味の決め手はとよく尋ねられます。私の答えはいつも同じ、「生豆の品質」「焙煎技術」「鮮度」です。 私は神戸生まれの神戸育ち、根っからのコーヒー人間。よちよち歩きの子供の頃から、大のコーヒー好きの父親に連れられて、白いのれんのかかった大衆喫茶に行っていました。 コーヒーと共に育ち、もちろん就職先はコーヒー会社。10年余りコーヒー会社に勤務して、「もっとおいしいコーヒーを飲みたい」「自分がおいしいと納得できるコーヒーを人々に・・・」そんな想いが募り、独立開業しました。 コーヒーの香りと旨み(甘み)とコク(柔らかな苦味)を追求し続け、「原料の厳選」「単品焙煎」「鮮度の保持」が何よりも大切であるという結論に達しました。 1995年1月17日、阪神淡路大震災が起こり、6,434名の方が亡くなり、約46万戸が被災いたしました。当社も本社や工場が全壊しました。当時、被災者の人々に本社前で、ボランティアでコーヒーを30日間配らせていただきました。「あぁ、おいしい」「やっと人心地はついた」「コーヒーが飲みたかった!」と喜んでいただいた笑顔は、今でも忘れることができません。コーヒーはこんなに人々に愛されている飲み物だと実感し、この仕事をしていて良かったとつくづく思いました。 「コーヒーをもっとおいしく・・・」コーヒーを100年先、200年先も追い続けるオンリーワンの会社を目指したいと考えています。 |
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先代から受け継いだ神戸珈琲のこだわり焙煎
![]() 株式会社神戸珈琲 代表取締役社長 髙橋 伸吾
| コーヒーづくりは始めに、コーヒー生豆の品質の見極めです。 世界のコーヒー農園を訪問、自分が納得できる品質のコーヒー生豆を探し、農園指定で直接に買い付けております。 作物は土と水と太陽の恵みが何よりも大切ですが、もう一つ大事なことがあります。それは「良いコーヒーを作ろう」という農園主の方針や心意気です。 中でも、ガテマラ国で、ドイツ人のコーヒー作りに頑固な祖父から引き継いだポルタル農園のカルロス・エレーラさんや、ロサンゼルス農園のマリア・オルテガさんと出会えたことは幸運でした。 2003年に美味しいコーヒー豆を求めてブラジルへ渡りました。ブラジルのミナスジェライス川を東へ、駆け巡る1,500kmの長旅でした。ブレンドのコンビネーションを極めるために、料理でいう「だし」的な素材の探求です。 数多くの農園を巡る中で、ようやく当社の多くのブレンドのベースとして活躍するコーヒー豆にたどり着きました。このコーヒー豆に「ブラジル・ベレーザ」(美しいブラジル)と名付け、ここに神戸珈琲のブレンドコーヒーの新たなる原点が誕生しました。 手間ひまをかけてこだわるのは、やはり一人でも多くのお客様にコーヒーの深い世界をしっていただきたいからです。本物のコーヒーには、お客様が口にするまで様々な物語があります。その物語を深い味わいとともに、お客様に伝えたいです。 |
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すべての感覚を研ぎ澄まして・・・
![]() 株式会社神戸珈琲 コーヒー焙煎士 田村 崇
| 本やインターネットのホームページ等を見ていますと、コーヒーの原料となるコーヒーの生豆のことばかりを書いている方が多くおられます。 勿論、美味しいコーヒーを作るには良い原料が必要不可欠な訳ですが、農産物である以上、一年中ニュークロップであることはありえない、またいい時期、悪い時期、いい物、悪い物、等々様々な事情にいつも対面しています。 私にとって、コーヒーは焙煎加工して、お客様にお届けする訳ですので、大切なことは、焙煎技術の追求と、そして何よりも焙煎してからの鮮度、いかに新鮮な焼きたてのコーヒーをお客様にお届けできるかであると考えています。 当社では熱源に100%紀州備長炭を用いる焙煎を行っております。 原木だけに長さや、太さも様々、梅雨時など湿気の影響も大きく、まさに五官の感覚 + 勘の作業となります。 焙煎は一釜一釜が新鮮で毎回が初めての作業です。また炭火は生きています。一瞬も目がはなせません。 炭火は、さっきまでおとなしく燃えてたのに、急に怒りだしたりする気まぐれな一面があります。 「甘味と酸味は紙一重」、「コクと苦味も紙一重」、その紙一重の瞬間を逃すまいと、一秒、また一秒と、秒刻みでコーヒーが持つ可能性を最大限に引き出すことが、焙煎士の仕事です。 味に100%の完璧はありませんが、今、私がもつ技術を最大限に注ぎ込んだコーヒー、「紀州備長炭ハウスブレンド」をぜひご賞味いただきたいと思います。 |
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